Dear Dreamこれじゃ売れないよ
1/10、DearDreamによる1stライブツアー「ユメノコドウ」にいってきました。場所は東京ドームシティーホール。通称TDCホールです。
私はまず、DearDreamというユニットについてほぼ何の知識もありませんでした。
ドリフェスのアニメは1期も2期も見ていました。とっっってもいいアニメでした。最初に言っておきます。特に好きなキャラもいなければましてや中の人も、このコンテンツについてもよく知りませんでしたが、ドリフェス!というアニメに点数をつけるとしたら、私はアイドルアニメとしては「普通の女子高生がろこどるやってみた」と同率1位といいます。そのくらいアイドルアニメとしての質は高く、2017秋アニメでは話題性にかけるにしてもトップクラスの出来だったと思います。
なにが面白かったかと言われると簡単に言えばシンプルで分かりやすい構成が魅力でした。1話の中でアイドルたちがなにをしたいのか、それと同時に13話かけてアイドルたちが私たちファンになにを伝えたかったのか、それがとてもとても分かりやすかったんです。そして説得力がありました。
2期の最後で天宮奏が、DearDreamの5人がたどり着いた彼らにとっての「アイドル像」はあまりに尊く、美しかった。
いちアニオタとしてドリフェス!というアニメに関してはとてもとても高い評価をしています。
さて、そんな私がなんで今回わざわざ現地まで行ったのか。
まずはその日なにも予定がなかったからなんですけど(笑)、それより前に行われた合同ライブの影響が一番大きかったように思います。
2017年の秋頃、リスウフが企画するライブがありました。わたしはSideM目当てで行きました。
そこでDearDreamのステージを見ました。
すごく前の方の席で見ていたので、まずディアドリのファンサの多さに驚きました。
私はあくまでアイマスのプロデューサーなのでどうしてもアイマスと比較してしまって申し訳ないのですが、アイマスはあまり一人ひとりへのファンサはしません。そういう方針なのでしょうね。
でもディアドリはしっかりと君にこれからエールを送るよ!と言うかのように、私の目をきちんと見てエールを送ってくれました。たまたま私のいた場所が片桐いつきくん役の太田将熙くんの目の前で、特に好きな人もいないからとりあえず緑振っとこくらいの気持ちで振っていたのですが(すみません)何度も私の目を見て手を振ってくれて、思わず悲鳴をあげました。だって顔がいい男に手を振られ投げキッスされたんだもん。最高。
すっかりPではなくディアドリの女になって帰ったリスウフでした。おまけに家に帰って調べてみるとディアドリの男の子たち、うち三人が私と同い年だったんですよね(95年生まれなんです私)。あとの2人も94年が1人と96年が1人なので、同世代の男の子たちががんばっているの、応援したいなぁとその頃ぼんやりと思いました。
さて、そんなことがあり、直前になってそういやツアーあったな、とライビュをまず調べたんですけどなくって。笑
本当にアニメの知識しかなかったのでいやこんなくそにわかが現地行くのは…と思ったんですけど、検索すると現地のチケットがまだ余っているようだったので譲ってもらう形でお邪魔しました。
で、行った感想。
匿名サイトなので厳しいことを言いますが、TDCホールが埋まらない理由はわかったような気がしました。
…と、ここであれ批判するのかよ!と思った方、多分だいぶキツイことを書くのでやばいと思ったらブラウザバックしてくださいね。
何度も書いている通り、私はアニメとリスウフとこのツアーの東京公演以外のディアドリの姿を知りません。違うよ!と思った方、正しい姿をコメントしてもらえると助かります。
まず思ったこと。
端的に言うとアニメドリフェス!でディアドリが求めていたアイドル像と、このツアーでディアドリが私に見せたアイドル像が乖離しているように思いました。そしてそれが私にはすごく違和感だった。
流石に公式ホームページでディアドリのキャラと声優の名前を覚えてから行ったのですが、ドリフェス!というプロジェクトは2次元+3次元=5次元!という文字がそこに踊っていました。
同じ大学の友人とそれを昼間に見ていて、いや意味わからん5次元の意味ちゃうやろってつっこんでいたのですが、ライブにいってその意味が分かりました。(違っていたらすみませんあくまで私なりの解釈です)。
アニメゲームの2次元コンテンツドリフェス!が生み出す物語
+
リアルアイドルDearDreamのアイドル活動
=
大きなものが生み出される!
ってことだと思ったんです。合ってますかね?
私はアイドルコンテンツにとって、そのアイドルたちが求める「アイドル」とは何か、という問題はそのコンテンツの答えであり、それぞれのコンテンツの差だと思っています。
そして、2次元×3次元のアイドルはアイドルマスターシリーズ、ラブライブ!シリーズ、アイカツ!シリーズ、プリパラ、うたプリなどいまこの世にたくさんあります。そしてそのアイドルと演者である声優の関係もコンテンツにとってそれぞれです(アイカツは声優が歌っているわけでは無いので少し違いますが)。
ドリフェス!がなぜ2次元×3次元という表記ではないのか。
あのライブを見ていてなんとなく伝わってきたのは、きっと演者はキャラクターたちとは全く別物なんだと、そんな風に思いました。
石原壮馬くんと天宮奏は全くの別人で、石原くんが求めるものと奏くんが求めるものは違う。なりたいアイドル像も他の演者との関わり方も、キャラクターとは違って見えました。
それが悪いというんじゃない。むしろそれがドリフェス!というコンテンツの新鮮さだとも思いました。全く違う2次元と3次元が交わり合うのではなく重なり合う。だからこそそれらが混ざるのではなく上乗せされる。新しいな、面白いな、と思いました。
そして石原くんはドリフェスは「愛」のコンテンツです!と最後はっきりと私たちに言いました。
愛。すごくすごく曖昧で大きなものです。
エールをくれる君を愛しているよ。ファンはそんなキラキラしているアイドルたちへ愛を届けるよ。
きっとその「愛」には色んな「愛」が詰まっている。
そしてその大きさ、そして曖昧さがこのコンテンツの弱点だとも思いました。
また、アニメの中で天宮奏が最後行き着いた答え。それは「ファンがオレたちのアイドルなんだ!」という答えでした。
眩しい。あまりにも眩しい答え。これがアニメ「ドリフェス!R」で5人、もしくは7人が26話かけて見つけ出したアイドル像です。
この答えがね、2次元のDearDreamと3次元のDearDreamで一致していないんですよ。それがこのコンテンツの最大の弱点です。
当たり前です。だってきっと石原くんは天宮奏になりたいわけではないんだから。中の人っていう扱いじゃないんだから。
石原壮馬は石原壮馬で、天宮奏は天宮奏なんです。
正直、すごく違和感を覚えました。
求めているものが2人で違う。では石原くんと奏くんはどんな関係なのだろう。
それもあのライブでは伝わってこなかった。
キャラと中の人が一緒に歩むわけでもない。中の人がキャラに扮するわけでもない。一体あのアンバランスさはなんなのだろう。
全く違うアイドル像を持った乖離した2人が、名前を連ねているのです。
それが今回感じた1番の違和感でした。
DearDreamはアイマスのアイドルたちやμ'sなどアニメから生まれた存在よというより、B2takes!などの地下アイドルよりの存在です。ゼンハリはまたちょっと遠いけど、どちらかというとそういう系統に近いようにも思いました。
DearDreamが最初どのようなスタートを切ったのか私には分かりません。最初近かった2つのディアドリがいつの間にか乖離したのか、はたまた最初から方向性が違ったのか私は知りません。
ライブの感想をはっきりと言います。
たしかにディアドリの5人とも顔はかっこよかった。仲がいいのも伝わってきた。曲も良かった。ダンスも良かった。
パフォーマンスだけで言ったら、さすが俳優?アイドル?頭一つ抜けています。
でも、伝わってこなかったんです。
ドリフェスって、愛のコンテンツだから。
そう仰っていました。その「愛」がどんな「愛」なのか、私は知りたい。
キャラへの愛?ファンへの愛?メンバーへの愛?それは一体どんな種類の愛?
そんな曖昧な言葉で済まさないでほしい。
ド!の話をして、気になるなとtwitterで呟くと、本当にあの子達頑張っていていい子達なんです!ぜひ応援してください!とありがたいことにリプが飛んでくることがあります。
そうですね。その通りでした。でも、その一歩先が見つけられない限り、TDCホールは埋まらないとも思うんです。
かっこいい男の子たちが素晴らしい歌を歌って素晴らしいパフォーマンスをする。ファンサをくれる。そんな頑張る男の子たちを応援するコンテンツ。そんなふうに私には見えました。隣のお姉さんがしきりに可愛い、可愛いと言っていました。愛でるだけのコンテンツにしか思えなかったんです。ある意味、ファンとアイドルが離れているなとも思いました。
正直私にはどうしてアニメのディアドリのメンバーの気持ちをライブに組み込まないのかわかりません。あんなにいいアニメだったのに。にわかなので好き勝手言えるのでしょうが、単純に勿体ないなと思いました。
とりあえずは今日のところで。
本当は鍵垢にバッと当日ツイートしたのですがこの前鍵を外す際にツイ消ししたのを忘れていました。また何か思い出したら書きます。
あくまでにわかの感想なのでもしこの記事をファンの方が読まれたのなら思うところがたくさんあると思います。最初に謝っておきますね。
あと、全然話が変わるんですけどどうせアイドルオタクよりのこっわいゆるふわ女子(ゆるふわじゃない)の集まりの集まりコンテンツだろって思ってたら全然みなさんいい人でした勝手に妄想しててすみませんでした。
最後に。
ライブで隣になった女子高生の女の子と仲良くなってほっこりしました。あの時はありがとうね。